第88回ASCセミナー「西サハラの自決権:難民キャンプからの民族解放闘争」
1975年以来モロッコの占領下に置かれている西サハラの住民がアルジェリアに作った難民キャンプは、独立派ポリサリオ戦線による解放闘争の拠点として発展してきた。
米国とフランスの後ろ盾を得ているモロッコに対し、独立派は近年「法的闘争」と称して、天然資源に対する恒久主権をテーマにした訴訟を行うことで対抗しており、これは弱小勢力が国際法をどのように味方にして闘うことが可能かを示す事例となっている。
発表では、西サハラにおける難民キャンプの特殊な性格に触れつつ、そこを拠点に展開される解放闘争の現状を考察する。
【報告者】松野 明久 氏(大阪大学 名誉教授)
【コメント】武内 進一 氏(東京外国語大学 教授/ 現代アフリカ地域研究センター センター長)
【司会】片岡 真輝 氏(東京外国語大学 講師)
◆日時:2024年2月1日 木曜日 15時00分~16時30分(90分)
◆場所:ZOOMによるオンライン研究会
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https://www.tufs.ac.jp/asc/events/ascseminar/88th.html