奪われる資源

砂漠で覆われる西サハラは、資源に富んだ豊かな地域です。しかし、この西サハラの資源はモロッコにより奪われ続けています。
西サハラ内陸部のブー・クラーアには、世界屈指の規模を誇るリン鉱石の採掘場があります。ここでとれたリンは、モロッコ産として世界各国へと輸出されてきました。

また、大西洋の西サハラ沿岸部は極めて良好な漁場であり、世界各地の船が操業を続けています。西サハラの港に揚がった魚もまた、「モロッコ産」と印字されたダンボールに箱詰めされ、世界各地へと輸出されています。日本も無縁ではありません。数多くの西サハラのタコやモンゴイカがモロッコ産として日本に輸出され、私たちは知らず知らずのうちに西サハラの水産物を消費しています。

ほかにも、沿岸部のダーフラは観光地としての再開発がはじまり、自然エネルギープラントの建設も、西サハラ各地で進められています。
モロッコによる西サハラの資源搾取もまた、西サハラを考えるうえでの重大な問題のひとつとなっています。

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