スウェーデンの活動家が西サハラ問題を訴えて自転車で世界ツアー 5月〜9月、日本を縦断
スウェーデンの人権活動家、ベンジャミン・ラドラさんとサナ・ゴトビさんは、西サハラ問題を訴えるため、自転車で世界をまわっています。昨年5月15日にスウェーデンを出発し、欧州各国を南下してバルカン半島からトルコまで走り、一旦スウェーデンに戻りました。サナさんの足の怪我のためしばらく休養し、今年3月16に韓国からアジアツアーを開始。5月9日に釜山から福岡に到着し、山口、広島、岡山、兵庫、大阪、奈良、京都、岐阜、愛知、静岡、山梨、神奈川、東京、茨城、栃木、福島、宮城、岩手、秋田、青森を経て北海道まで行く計画です。9月までかかるでしょう。各地で講演会を開催したり、メディアのインタビューを受けたりしながら、西サハラへの支援を訴えます。
日本の後は、東南アジア、南アジアへ行き、欧州に戻ってアルジェリアに渡り、サハラーウィの難民キャンプを目指します。
自転車ツアーの様子はFacebookをご覧下さい。2人は雨の中、風の中、時々は野宿しながらの過酷な旅を続けています。日本は登り坂も多く、サナさんは足の故障を抱えているので、1日の走行距離は約30kmです。苦しいときは西サハラの人たちのことを思って走る、という2人。暖かい声援を寄せて下さい。
公開講演会については順次このWebサイトでもお知らせをアップしていきます。
Bike4WesternSahara Facebook page:
https://www.facebook.com/SolidarityRising?locale=ja_JP
2人のプロフィールは次の通りです。
サナ・ゴトビ(Sanna Ghotbi)さん
イェーテボリ(Göteburg or Gothenburg)出身。イラン系クルド人政治活動家を両親にもち、自身も人権活動家となり、イェーテボリ市議会議員(2014-2018年)を務めた。移民、難民、DV問題などに取り組んだ。また、エクアドルやコロンビアの先住民族を支援し、資金不足に悩むコミュニティ、若者、非白人系の人びとの地方政治におけるエンパワーメントのためにスウェーデン、米国でワークショップを開催。現在本の執筆に取り組んでいる。クルド人、パレスチナ人、サハラーウィが団結して闘うことを目指す。また、民主主義のあり方も変えたい。政治的決定に最も影響を受ける人たちこそ決定に携わるべきだと考える。
ベンジャミン・ラドラ(Benjamin Ladraa)さん
ウーメオー(Umeå)出身。教員(音楽)を経て、人権活動家となる。パレスチナ問題を訴えるためスウェーデンからパレスチナまでの4,800kmを11ヶ月かけて歩いた。また、パレスチナの障がい児用義装具(義肢、義足等)の資金集めのためイェーテボリからアビスコ(Abisko)までの2,000kmを自転車で走った。パレスチナ児童救援基金(PCRF: Palestine Children’s Relief Fund)に寄付。さらにスウェーデン在住の難民のためにイェーテボリからストックホルムまで500kmを歩いた。コロナ禍中は西サハラについてのウェビナーを開催(YouTubeで視聴可能)。抑圧された人びとのための活動を続け、正義を求める運動の横の連帯・連携を強めたいと考えている。