[終了しました]11月7日開催 オンラインセミナー 西サハラ「グデイム・イジーク抗議キャンプ」を忘れない 〜砂漠の民のレジスタンスと弾圧

主催・西サハラ友の会
共催・特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会(AJF)

スピーカーに変更があります(10月29日)。

オンラインセミナー
西サハラ「グデイム・イジーク抗議キャンプ」を忘れない
〜砂漠の民のレジスタンスと弾圧

*2019年ライト・ライブリーフッド賞受賞アミーナートゥ・ハイダルさんとグデイム・イジーク政治囚で30年の禁固刑を受けたナアマ・アスファーリーさんの妻、クロード・マンジャン・アスファーリーさんによるこのセミナー向けのメッセージをお届けする予定でしたが、アミーナートゥ・ハイダルさんは急病のため事前録画ができなくなりました。そのため、自身も強制失踪の被害者であり人権団体の副会長をつとめるガーリーヤ・ドゥジーミーさんに登場していただくことになりました。マンジャン・アスファーリーさんは予定通り登場します。

2020年11月7日(土)15:00-17:00(14:30より開場)
チケット:通常チケット 500円(1,500円、2,500円の追加寄付込みチケットも選択できます。チケット収入は薬や生活必需品の差し入れなど政治囚支援のため現地に送られます。また、政治囚支援ためのご寄付は別途、会の口座に振り込んでいただくこともできます。)

定員:100名(申込者が100名に達した段階で締め切らせていただきます。)
申込み方法:以下のリンクよりチケット購入をお願いします。チケット購入をされた方に11月6日にZOOMのリンクをお送りします。

http://ptix.at/Ne9Ypf

チケット購入期限:11月5日(木)深夜24時。この時間までにチケット購入をお済ませ下さい。コンビニ・ATMでの支払いの場合、申込み後3日以内に振り込んでいただく必要があり、最終支払い期限は1日早く11月4日(水)深夜24時になります。やむをえず期限後に申し込まれる方は西サハラ友の会事務局にメールでご連絡下さい。事務局:nstomonokai@icloud.com

*寄付については、別途政治囚のための寄付にご関心のある方は、この説明の一番下をご覧下さい。会の口座に直接振り込むこともできます。

【趣旨】
今から10年前、2010年10月9日、モロッコの占領下にある西サハラで人々(サハラーウィ)が集まってテントを張り、抗議の行動を始めました。場所は西サハラの首都エル=アイウンから16kmの平原、グデイム・イジーク(Gdeim Izik)。テントはまたたく間に7000基になり、人の数は2万に膨れあがりました。それは「アラブの春」の先駆けでした。平和的な方法で人々が訴えたのは失業問題、差別、そして自決権。しかし1ヶ月後の11月8日未明、モロッコ軍はヘリコプターや装甲車を使って暴力的に人々を追い出し、キャンプを破壊しました。その後エル=アイウンでは弾圧の嵐が吹き荒れ、大勢が逮捕されました。そのうち裁判で有罪とされた25人はグデイム・イジークグループと呼ばれ、今なお19人がモロッコ国内の刑務所にいます。刑務所は故国から遠く離れたところにあり、環境も劣悪で、政治囚は家族からの差し入れの横領や医療措置の拒否などのハラスメントを受けています。そんな中でハンガーストライキを行い、闘い続けています。今回のオンラインセミナーはグデイム・イジーク抗議キャンプ10周年を記念して開催するもので、抗議キャンプの意義を考え、サハラーウィ政治囚を応援します。

【プログラム(予定)】
15:00-15:05 開会・主催者からのあいさつ
15:05-15:20 西サハラ問題の解説(岩崎有一/ジャーナリスト)
15:20:15:30 グデイム・イジークドキュメンタリー一部上映
15:30-15:55 ガーリーヤ・ドゥジーミーさんメッセージ(事前録画・字幕付)
      (紹介・新郷啓子/『抵抗の轍―アフリカ最後の植民地、西サハラ』著者)
15:55-16:15 クロード・マンジャンさんメッセージ(事前録画・字幕付)
16:15-16:25 コメント(箱山富美子/元ユニセフ職員・元藤女子大学教員)
16:25-16:45 質疑応答
16:45-16:55 政治囚たちへのメッセージ
16:55-17:00 閉会の辞(長沢栄治/東京大学名誉教授)

司会・松野明久(大阪大学教員)

【スピーカー紹介】
ガーリーヤ・ドゥジーミーさん(Ghalia Djimi)
 1961年5月、モロッコ南部の町アガディール生まれ。父方の祖母ファティマトゥに育てられ、農業技師の資格を修得。1984年4月、二人の警官が突然家に来て当時55才のファティマトゥを逮捕し、以来彼女は強制失踪者となった。この日の出来事がガーリーア・ドゥジィムミーの人生を決定づけた。
 エル=アイウンで占領に対する地下抵抗運動に参加。1987年、職場に公安警察がやって来て、逮捕された。以後1991年に釈放されるまでの3年7カ月、アミーナートゥ・ハイダルをはじめ70人の活動家たち同様に、秘密の監獄に入れられ強制失踪者となった。
 西サハラの人権団体「重大な人権侵害被害者のためのサハラーウィ協会(ASVDH: Association Sahraouie des Victimes des Violations Graves des Droits de l’Homme)」の副会長を務め、ジュネーブで開催される国連人権理事会で証言したほか、欧州各地で講演を行っている。
 2019年1月には、イタリアのナポリでPrimental Fonseca 賞を受賞した。
 2020年9月、占領地の種々の市民団体の参加をえて設立された「モロッコの占領に反対するサハラーウィ組織(ISACOM: Institution Sahraouie Contre l’Occupation Marocaine)」にASVDHも参加している。

クロード・マンジャン・アスファーリーさん(Claude Mangin-Asfari)
 グデイム・イジークグループ政治囚のサハラーウィを夫にもつフランス人人権活動家。チンドゥーフ難民キャンプで教育事業に携わった後、フランスに帰国して西サハラ支援活動に従事。夫は30年の禁固刑を言い渡されたナアマ・アスファーリーさん(Naâma Asfari)。クロードさんは2019年7月、夫との面会のためラバトに到着したが5度目の入国拒否にあった。4度目の入国拒否にあった2018年4月、彼女は抗議のハンガーストライキを行った。夫のナアマさんは「西サハラ自由人権尊重委員会(CORELSO)」の人権活動家で、2010年11月7日に逮捕された。国連拷問禁止委員会は2016年12月、ナアマ・アスファーリーさんの拘禁が拷問禁止条約に違反していると結論し、モロッコ政府に賠償を勧告している。

【政治囚支援のための寄付について】
西サハラ友の会では今回政治囚支援のための寄付を募っています。上記オンラインセミナーのチケットとは別にご支援いただける場合は、当会の以下の口座をご利用下さい。なお、振り込まれた方は、当会へメール等でその旨(政治囚支援)とお振込み金額をご一報下さるよう、お願いいたします。当会のメールアドレス:info@fwsjp.org

1)ゆうちょ銀行口座
  名義   ニシサハラトモノカイ
  店名   〇一八(読み:ゼロイチハチ)
  預金種目 普通預金
  口座番号 8866397

2)郵便振替口座
  口座記号番号:00170-9-325146
  口座名称(漢字):西サハラ友の会
  口座名称(カタカナ):ニシサハラトモノカイ

  この場合、通信欄に「政治囚支援」とお書き添え下さい。
  よろしくお願いいたします。