安保理事会は決議2440号を採択
10月31日、国連安保理事会は西サハラ問題のための決議2440号を賛成12、棄権3で採択しました。
棄権した国々は、ロシア、エチオピア、ボリビアです。
更新されたMINURSOの任期は、この四月に続き6カ月です。
そもそも10月29日に予定されていた決議採択が二日間延期されたのは、MINURSOの任期期間をめぐって、フランスが1年、米国は半年を主張し、合意に達しなかったためです。
アルジェリアのデジタル・メディアASTが伝えるところでは、フランス国連大使は安保理事会で「任期の短縮は見かけだけの良案で、政治的プロセスでは現実的効果はない。それどころか国連組織の弱体化を招きかねない」と述べています。
一方米国大使補佐は、「この問題が忘れられる」ことになってはならないとし、と同時に「今後の任期更新は機械的には行かないだろう」と述べています。
今年12月5,6日にジュネーヴで開催予定の、モロッコとポリサリオ戦線そしてアルジェリア、モーリタニアを加えた会合がどんな進展を見せるかが、注目されるところです。