占領下の日常

2月5日、西サハラの被占領地で焼身抗議をした青年、アフメド・サーレム・ウルド=レムガイメッドさんが亡くなりました。

アフメド・サーレムさんはモーリタニアで茶を仕入れては、被占領地で売り歩くという商いを細々と営んでいました。

しかし西サハラとモーリタニア国境の地点エル=ゲルゲラートにモロッコが設けた税関所では、常に屈辱的な言葉を浴びせられ、袖の下を求められるなど不当な扱いを受け続けたため、1月27日、税関所前で抗議の座り込みをしました。

これに対しモロッコの官憲は暴力を用い、アフメド・サーレムさんをさらに酷い目に遭わせました。
人生の行く手を遮られ、占領下で生きる希望をとことん失ったアフメド・サーレムさんは、ついに焼身をもって抗議した後、搬送先の病院で亡くなりました。

モロッコの占領下にある西サハラでは、入植者によって職を奪われ失業が蔓延するなど、ほとんどのサハラ-ウィたちが二級市民の扱いを受けています。

2月3日、ダーフラの近郊タウルタに、モロッコの占領政策に抗議するテント集団が生まれました。

現在50人ほどのこのサハラ-ウィたちは、蔓延する社会的差別や西サハラの天然資源の収奪に抗議しています。

既にモロッコ治安部隊が付近に駐屯し、人々の食糧調達作業などを阻んでいるそうです。

また2月1日にはダーフラで、サハラ-ウィ男性がモロッコの入植者によって殺害されました。

この男性は借家をモロッコ人に貸していましたが、家賃が滞納していたため、これを請求しに訪れたところ口論になりました。

その後男性が借家を後にしてカフェに座ったところ、背後からこの店子に短刀で突き刺され亡くなりました。