アルジェリア万歳!の声にふりかかる弾圧

7月19日夜、カイロで開催されたアフリカネーションズカップ CAN2019 決戦で、アルジェリアがセネガルを制して優勝を手にしました。

その時、エル=アイウンでは、続々とサハラーウィ住民が街頭に繰り出して、アルジェリア万歳や西サハラ解放を叫び始めました。

この日は既に夕方から、町の幹線道路にモロッコ当局の放水車や国軍の援護車が配置され、治安部隊や私服警官が付近一帯をコントロール下に置いていました。

歓声をあげる住民たちを追い散らすために車が走り周り、その中の一台が一人のサハラーウィ女性を跳ねました。

サバーフ・オトマン・ハーメイダさん(23歳)で、間もなく息を引き取りました。

放水車が人々を追い散らし、あちこちの通りにはゴム弾銃で発砲する部隊が行き交いました。憤った若者たちは、投石を開始。十三人が逮捕され、負傷者がでた中、少なくとも男性二人が重傷を負っています。

さらに治安部隊は、日ごろマークしていた若者たちの家に押し入り、住人に暴行を加え、家財道具を破壊し、これに抵抗した未成年の少年一人を逮捕しました。

また2010年のグデイム・イジーク抗議キャンプ村事件で、不当にも禁固30年の刑を受けている政治囚ムハンマド・ハッサナ・ブーリアルさんの家では、三人の子の母親である妹のハディージャさんが、この夜強制連行されたまま、行方は分かっていません。

占領当局による家宅闖入は、翌日20日の明け方まで続きました。

逮捕された若者たちの内、10人はエル=アイウンの暗黒刑務所に入れられ、7月24日に王国検察官の前に出頭させられることになっています。

他の4人は解放されたものの、自宅軟禁中です。

収監されている10人のうち一人はエル=アイウンに住むモロッコ人の若者で、サハラーウィたちの示威行動に加わっていました。

モロッコ国営通信MAPは、サバーフ・オトマン・ハーメイダさんの死亡を「事故死」と報じています。

当日はモロッコ国内の他の都市でも、隣国アルジェリアの勝利を祝う人々が街頭で自然発生的にデモンストレーションを行いましたが、治安部隊などは全く出動していません。

エル=アイウンに集結した車両と実行部隊の規模からすると、誰の目にも、何かが起きて当然です。

サバーフ・オトマン・ハーメイダさんは、狙いをつけて殺されたのではありませんが、いたるところで死が待ち構える処に、囲い込まれていたのではないでしょうか。

ソース:equipe media / poemariosaharalibre