マンジャンさんに再び入国拒否
フランスの西サハラ支援活動家で、サハラーウィ政治囚ナアマ・アスファーリの妻、クロード・マンジャンさんが、再びモロッコで入国拒否を受けました。
7月9日、マンジャンさんはケニトラ刑務所に収監されている夫に面会のため、ラバト空港に到着しましたが、入国を拒否されて、パリ行きの便で送り帰されました。
ナアマ・アスファーリさんは2010年のグデイム・イジーク抗議キャンプ村事件で不当に逮捕され、禁固30年の判決を受けて獄中につながれている活動家です。
この事件ではアスファーリさん他22人のサハラーウィが、証拠不在の不当裁判で終身刑をはじめとした刑を受けています。
マンジャンさんは2016年6月までアスファーリーさんと面会できていましたが、その後4回連続して入国拒否を受けました。
このため2018年4月から5月にかけてマンジャンさんは抗議のハンストを一ケ月決行。
国内外の団体からは抗議や仏政府に仲介を求める声が湧き、日本からも仏大統領に人道的対応を嘆願する手紙を、有志の方々の連署で送りました。
その結果、今年1月、マンジャンさんは二年半ぶりにアスファーリさんとの面会を実現できました。
今回マンジャンさんはモロッコへ赴くにあたり、予め仏外務省にその旨を伝えたところ、在仏モロッコ大使館が拒否を示しているという連絡を受けたそうです。
マンジャンさんは「モロッコ当局の目的は、サハラーウィ政治囚たちの心を砕き潰すことです。私は、再び面会が叶うまで抗議を続けてゆきます」と語っています。
(ソース:sahara press service / EFEスペイン通信)